医科初期臨床研修について 各診療科研修
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麻酔科
研修の特徴
全身管理のエキスパートになりませんか
- 1.麻酔科は呼吸・循環をはじめとした全身管理のエキスパート集団で、外科的侵襲等の急性ストレス状態を診断、治療する重要な医療を担います。
- 2.一般外科麻酔をはじめ、産科麻酔、神経麻酔、心臓血管外科麻酔など麻酔サブスペシャリティに必要な麻酔症例が十分あります。
- 3.必修科目(4~6週):臨床医として全身管理に不可欠な技術と知識を習得することを目的とします。基本的な麻酔管理技術のトレーニングを通じて、呼吸・循環・体液などの全身管理、二次救命処置のABCを確実にマスターします。そのため、気管挿管30例成功を目標とし、気道確保の確実な習熟を求めます。
- 4.選択科目(4~8週以上):必修科目の到達度を評価した上で、重症疾患や困難症例にも取り組み、より専門的な周術期管理を経験します。特に腰部硬膜外麻酔、中心静脈路確保、緊急手術麻酔、エコーガイド下ブロック等も経験できます。この間の麻酔歴は麻酔科標榜医(厚生労働省)や認定医(麻酔科学会)の経験年数にカウントできます。
研修目標
(一般目標 GIO、行動目標 SBOs)
一般目標 (GIO)
呼吸・循環・体液管理などの全身管理や疼痛管理の基本を学び、患者・家族に配慮しながら、チーム医療の一員として診療に携わり、周術期の全身管理に必要な臨床技術と知識を習得する。
行動目標 (SBOs)
- 1.術前診察で必要なポイントについて述べることができる。
- 2.気道確保の難易度について評価できる。
- 3.術前に得られた情報や術式に従い、麻酔計画を立てることができる。
- 4.麻酔計画をもとに麻酔準備ができる。
- 5.不測の事態が起きた場合に状況を指導医に報告できる。
- 6.静脈確保ができる。
- 7.用手的気道確保、バッグ-マスク換気ができる。
- 8.気道挿管に必要な解剖が理解できる。
- 9.マッキントッシュ型喉頭鏡を用いて気管挿管を行うことができる。
- 10.胃管が挿入できる。
- 11.術中のストレス状態を理解できる。
- 12.全身麻酔薬、筋弛緩薬、麻薬の基本的投与方法を理解できる。
- 13.術後回診ができる。
研修内容(方略 LS)
LS1 0n-the-job training
- 1.気道解剖等の講義を受講する。
- 2.気道管理マネキンを用いて、気管挿管のトレーニングを行う。
- 3.手術前日に術前訪問を行い、外来診察の麻酔計画を確認する。
- 4.手術麻酔に実際に上級医と参加する。
- 5.術後に訪床し、患者を診察する。
- 6.術後の問題点を上級医に報告し、対処を考える。
LS2 カンファレンス・勉強会
- 1.朝カンファレンスにおいて、上級医の麻酔計画を学ぶ。
- 2.毎週月曜日7時45分より論文抄読会に参加する。
- 3.毎週月曜日18時より症例検討会に参加し、症例報告を行う。
LS3 学会、研究会への参加
- 1.研修医無料招待制度がある。
- 2.学会、研究会に参加し、幅広い知識を得る。
- 3.希望者は、学会に発表者として参加し、プレゼンテーション技術を磨く。
週間スケジュール
- 1.毎週月~金曜日朝8時15分より症例カンファレンス
- 2.毎週月曜日7時45分より抄読会。
- 3.毎週月曜日18時より症例検討会。
- 4.月1回土曜日朝9時より研究検討会。
- 5.気道管理に関する講義・挿管実習(随時)
推奨研修期間
- 1.必修科目:4~6週間
- 2.選択科目:4~8週以上
- 3.必修科目研修の後、選択科目を研修することを推奨する。選択科目のみの研修の場合、必修科目に準じた研修内容とする。
研修評価(EV)
- 1.指導医が研修評価確認表および研修実施記録表に評価を記載する。
- 2.挿管記録表(症例、指導医コメント)に評価を記載。
- 3.科目研修終了時口頭試問にて評価。
必修科目は基本的麻酔管理技術、特に気道確保に関する知識、技術に関する口頭試問。選択科目ではより専門的な周術期管理技術に関する口頭試問を行い評価する。
副直回数
1~4回/月
スタッフ
- 指導医
教授:北川 裕利 講師:小嶋 亜希子 講師:岩下 成人 講師:中西 美保 講師(学内):今宿 康彦 講師(学内):福島 豊 助教:閻 国珊 特任助教:大岡 直哉 医師臨床教育センター特任講師:小牧 史明 手術部助教:水野 隆芳