listen 専門医研修について“聞く”

2018年4月からはじまる新しい専門医制度において、ほぼすべての領域をカバーする滋賀医科大学医学部附属病院。
医師臨床教育センター副センター長で、麻酔科小牧史明医師に専門医研修の特徴を聞きました。

医師臨床教育センター副センター長
小牧 史明

患者数、研究論文の数もトップクラス。

滋賀医科大学医学部附属病院は地方大学の附属病院のひとつではありますが、患者数、研究論文の数は国内でもトップクラスの成績を上げています。また平成25年度の民間誌の特集「頼れる病院ランキング」では全国1205の基幹病院中2位、国立大学附属病院中1位にランクされました。そうした充実した環境の中で医師としての高度な専門性と、地域医療を学ぶことができるのが、滋賀医科大学医学部附属病院で専門医研修を受けることの一番のメリットではないでしょうか。

最新の症例も、地域での経験も、豊富に積めます。

19ある専門医の基本領域の中で臨床検査と形成外科以外の17領域で、滋賀医科大学医学部附属病院は基幹施設としての研修プログラムを用意しています。どの分野でも最新の医療に触れられる機会が多く、たとえば「がん医療」では滋賀県がん診療高度拠点中核病院の指定を受け、ロボット(ダ・ヴィンチ)支援手術による低侵襲治療や特色のある高度・先進的治療を推進。「新生児・産科医療」では総合周産母子医療センター(MFICU6床・NICU9床)を持ち、滋賀県下でトップレベルの実績を上げています。
また、連携病院が滋賀県下を中心にコンパクトにまとまっているのが特徴で、地域完結型の専門医研修を受けることが可能だと思います。

指導医が多く、きめ細やかな対応が可能。

滋賀医科大学附属病院は現在612のベッドを持ち、勤務する医師の数は約500名。そのうち約150名の医師が指導医の資格を持っています。これは同じ規模の大学病院の中では最多と言えるはず。その分レジデントに対してもきめ細やかな対応ができるばかりでなく、各分野のプロフェッショナルから専門的な知識や技術を学べる豊富な機会の提供にもつながっています。
また医師の数が多いので現場でも余裕が生まれ、アットホームな雰囲気で研修を行えることも魅力のひとつ。その穏やかな雰囲気に惹かれてか、外部施設で初期研修を受けたのち、滋賀医科大学附属病院で専門医研修(後期研修)を受けるレジデントも年々増加しています。滋賀医科大学附属病院以外で学んできた方に研修していただくのは、私自身も大歓迎。いろんな視点、考え方が増えることは滋賀医科大学附属病院のレベルアップにもつながると思っています。外部で初期研修を受けられたレジデントにも一貫性のある専門医研修プログラムを準備することに変わりはありません。私たちの仲間にどんどんなってもらいたいと思っています。

レジデントに求めるのは謙虚、誠実、そして継続。

レジデントには「謙虚」「誠実」「継続」を常に意識して欲しいですね。初期研修を終え、専門医研修を迎える頃は自信から勘違いが生まれやすく、患者さんの想いよりもつい診療の知識、治療の習得などに目が向きがちです。しかし、医師を志した頃は、病気を治すことよりも、患者さんの役に立ちたいという思いの方が強かったはず。どうかその原点に立ち返って、謙虚に、誠実に医療に取り組むことを続けてください。
そして、専門医研修を終えたときには今度は自分が後輩を育成する立場になることも忘れずに。自分がその期間に手に入れた知識や技術、想いをどう次の世代につないでいくか。その意識を持ちながら過ごすことができれば、とても魅力的な医師、人間になっていけるのではないでしょうか。

非対応ブラウザ

申し訳ございません。当サイトではご利用のブラウザは非対応となっております。
下記のリンクより最新のブラウザをインストールしてご覧ください。