医科初期臨床研修について 研修コンセプトについて
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滋賀医科大学医学部附属病院の理念「信頼と満足を追求する全人的医療」
[幸福・満足感を追求する医療]
医療の役割は、患者さんの心身の苦しみ、痛みなどの不幸の原因を取り除き、患者さんの日常生活の満足感、幸福を目指すものである。
幸福とは、心身ともに苦悩・苦痛から解放されて、自分が満ち足りた状態と感ずる事、と考えられ、満足感とか充実感という個人の主観的な感情であるが、これからの医療は患者さんの心の内面、人生の充実、QOL、幸福を第一に考慮すべきである。
例えば、日常診療において、延命や病巣の縮小だけではなく、薬の副作用、手術侵襲によって日常生活にどの様な支障が生じるのか、それによって患者さんの日常生活の満足感、幸福感がどのようになるのか、を多面的に考慮する必要がある。
幸福の観点からは、個々の病気の治療がうまく行く、と言うだけではなく、健康に大きな影響がある家族や生活環境から社会環境を、更に人類が健康に生きる上での自然環境も、その対象に含まれるべきものである。
[信 頼]
診療は人と人との関わり合い、患者さんとのコミュニケーションより始まる。患者さんには病気に対する不安、心身の苦痛、家族と社会の間の悩み等がある。患者さんの悩みを理解し共有しようとする努力が大事であり、その努力が患者さんと医療側の間の信頼を生む。
[全人的医療]
身体的レベル、精神的レベル、社会的レベル、倫理的レベル、霊的レベルでの多次元的なアプローチを行う医療。