医科初期臨床研修について 各診療科研修

血液内科

研修の特徴

血液がんを治すプロフェッショナルになりましょう。
  • ① 血液内科は、再生不良性貧血や特発性血小板減少性紫斑病といった良性疾患から、白血病や悪性リンパ腫といった造血器悪性疾患までを診断し、治療するプロフェッショナルの集団です。
  • ② 造血器悪性疾患は、稀な病気だと思っていませんか?実は、白血病と悪性リンパ腫を合せた年間罹患数は4万人を超え、胃癌や肺がんの約1/3に達します(国立がん研究センター「がん登録・統計」)。しかしながら、血液専門医は全国的に不足しており、若手の皆様の活躍が期待されている内科領域です。
  • ③ 造血器疾患は、全身いたる所に発生し、治療の副作用も全身に様々な形で発生しますので、臓器別セクショナリズムでは疾患・治療の全体像を捉えることができません。すなわち、造血器疾患を専門に勉強することは、血液内科領域だけでなく内科領域全般の総合力を向上させることに繋がります。また、急性期治療から終末期治療まで、患者さんの背景や病状にあわせて柔軟に対応していく、全人医療を実践することができます。
  • ④ 診断は、形態学、病理学、免疫学、遺伝学、腫瘍学などを駆使して、論理的・科学的に行います。具体的には、末梢血血球や骨髄細胞の顕微鏡診断、生検組織の病理組織診断、細胞表面マーカー解析、染色体分析や遺伝子異常解析、といった診断方法を習得することができます。また、画像診断による病期決定も治療プラン立案には不可欠ですので、放射線読影の技量も習得・向上していただけます。
  • ⑤ 治療は、正確な診断・病期に基づいて、患者背景や全身状態などを勘案しながら選択されます。具体的には、多剤併用化学療法や抗体療法、分子標的治療さらには造血幹細胞移植などを実践・習得していただけます。特に造血幹細胞移植は、骨髄移植や末梢血幹細胞移植、臍帯血移植といったスタンダードな移植医療を学ぶことができます。
  • ⑥ DICをはじめとする血液凝固線溶異常は、造血器疾患に限らず様々な疾患に併発します。検査結果の正確な理解に基づく病態把握、治療を実践・習得していただけます。
  • ⑦ HIV感染症・エイズは、治療薬の進歩により慢性感染症となりつつあり、一般診療でも遭遇する可能性が増えています。従って、全ての医師が適切に理解することが望まれています。当科では、適切な診断・治療の課程を研修することが可能です。
  • ⑧ 当科は女性医師が多く在籍しており、家事や育児のサポートについても支援しています。女性医師にとっては、ロールモデルが得られやすい環境です。

研修目標
(一般目標 GIO、行動目標 SBOs)

一般目標 (GIO)

造血器悪性疾患の病態を理解した上で、正確な診断、病期決定、治療方法を習得していきます。同時にチーム医療を徹底させて、すべてのコメディカルとの連携のもとでの全人的な医療を目指していきます。

行動目標 (SBOs)
  • 1.患者の現病歴、既往歴、家族歴などを正確に聴取し、そのポイントについて述べることができる。
  • 2.末梢血液像、骨髄像、リンパ組織像などの所見を確認し、正確な診断ができる。
  • 3.CT,MRI、PETなどの画像所見を理解し、病変の特徴、stageなどを評価できる。
  • 4.各種ガイドラインに沿った治療戦略を述べることができる。
  • 5.化学療法による副作用を説明し、正確に評価・対処できる。
  • 6.造血幹細胞移植の適応について、そのポイントを述べることができる。
  • 7.終末期医療の対象患者に対して、適切に緩和医療を提供できる。
  • 8.介護・福祉制度を理解し、利用方法を説明できる。
  • 9.HIV・エイズ症例について、全人的に診療に当たることを学ぶ。

研修内容(方略 LS)

LS1 0n-the-job training
  • 1.末梢血液、骨髄細胞標本について、検鏡トレーニングを実施する。
  • 2.画像所見について、上級医や放射線科専門医と検討する。
  • 3.化学療法中の患者の副作用の有無をチェックする。
  • 4.化学療法の効果判定を上級医とともに検証する。
  • 5.次回化学療法に対する内容、容量調整などを検討する。
LS2 カンファレンス・勉強会
  • 1.毎週月曜日午後5時から症例検討会に出席する。
  • 2.毎週水曜日午後4時から造血幹細胞移植カンファレンスに出席する。
  • 3.毎週金曜日午後5時半から血液疾患カンファレンスに出席する。
LS3 学会、研究会への参加
  • 1.希望者は学会に参加して幅広い知識を得ていただく。
  • 2.希望者は、学会で発表していただき、積極的にキャリアアップを目指していただく。
  • 3.研究会には、上級医とともに積極的に出席し、幅広い知識を得ていただく。

週間スケジュール

  • 1.月曜日 8時からミニレクチャー 17時半から症例検討会
  • 2.火曜日 8時からミニレクチャー
  • 3.水曜日 16時から造血幹細胞移植カンファレンス その後に総合回診
  • 4.金曜日 17時半から血液疾患カンファレンス

推奨研修期間

  • 1.血液内科として4−8週間の研修を想定している。

研修評価(EV)

  • 1.指導医が研修評価確認表および研修実施記録表に評価を記載する。
  • 2.レポートについて、研修終了直後に指導医が添削指導後、署名する。

 

スタッフ

  • 1.指導医
    病院教授 木藤克之 講師 南口仁志 講師 河原真大 助教 岩佐磨佐紀 特任助教 西村理恵 特任助教 藤城 綾
  • 2.研修実施責任者
    講師 河原真大

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